時事言語

小倉百人一首もじり歌2 福福亭とん平

小倉百人一首 50~100 かくとだにえやはいぶきのさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを 藤原実方朝臣 かくとだに知らず迎えた新学年 熱き思ひで学び求むる明けぬれば暮るるものとは知りながら なほうらめしき朝ぼらけかな 藤原道信朝臣 離れても心は一つ…

小倉百人一首もじり歌1 福福亭とん平

小倉百人一首 1~50 今度は、和歌を題材に読み替えてみることにしました。 最初は、与謝野晶子の歌などで試作しましたが、きりが無いのでまとまった数の作品にしました。せっかくなので、晶子の歌もここに記しておきます。 やは肌のあつき血汐にふれも見…

海潮音より 福福亭とん平

上田敏訳詩集『海潮音』より 大学は5月中はオンライン授業、6月から通常授業ということです。教員・学生双方にとって不幸な状況を、上田敏の訳詩集『海潮音』中の2作をもとに作りました。 山のあなた カアル・ブッセ山のあなたの空遠く/「幸(さいわひ)」…

君死にたまふことなかれ 福福亭とん平

近代詩 君死にたまふことなかれ 感染したまふことなかれ 旅順口包囲軍の中に在る弟を嘆きて ウイルス蔓延下に生きる愛し子を思ひて 与謝野晶子 はげのおやじ あゝをとうとよ、君を泣く、 ああ元気なる君に告ぐ、 君死にたまふことなかれ、 感染したまふこと…

千曲川旅情の歌 福福亭とん平

近代詩 千曲川旅情の歌 森まさ子苦渋の歌 島崎藤村 白けた答弁小諸なる古城のほとり 心なき言葉をつらね 雲白く遊子悲しむ 空虚なる答弁重ぬ緑なす蘩蔞(はこべ)は萌えず 提出の法案通らず 若草も藉(し)くによしなし 廃案も今はやむなししろがねの衾の岡辺 繰…

荒城の月 福福亭とん平

中学校唱歌(作曲は滝廉太郎) 荒城の月 悪知恵尽きず 土井晩翠 ひどいもんです春高楼の花の宴 春新宿の花の会巡る盃かげさして 囲む支持者に微笑んで千代の松が枝わけ出でし 地元の人々優遇の昔の光いまいずこ 参加者名簿今いずこ 秋陣営の霜の色 ニューオ…

チンプン漢文2 福福亭とん平

チンプン漢文 2 原作 元二の安西に使ひするを送る 王維渭城の朝雨軽塵を浥(うるほ)す客舎青青柳色新たなり君に勧む更に尽くせ一杯の酒西のかた陽関を出づれば故人無からん 事態のさらに延長さるるを嘆く オイオイ十万の給付衆庶を潤すと政権堂々喜色盛んな…

チンプン漢文1 福福亭とん平

チンプン漢文 1 原作 春望 杜甫国破れて山河在り城春にして草木深し時に感じては花にも涙をそそぎ別れを恨みては鳥にも心を驚かす 烽火三月(みつき)に連なり家書万金にあたる白頭掻けば更に短くすべて簪にたえざらんと欲す 絶望 トホホ国破れて五輪あり 首…