チンプン漢文2 福福亭とん平

チンプン漢文 2

原作

  元二の安西に使ひするを送る  王維
渭城の朝雨軽塵を浥(うるほ)す
客舎青青柳色新たなり
君に勧む更に尽くせ一杯の酒
西のかた陽関を出づれば故人無からん

   事態のさらに延長さるるを嘆く  オイオイ
十万の給付衆庶を潤すと
政権堂々喜色盛んなり
君に求む更になせ一層の策
連休を過ぐれど仕事無からん
 

原作

  春暁   孟浩然
春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つること知る多少 

  巡業  もう公然
昭恵善悪を弁えず
処処に便宜を配る
世間非難の声
累を被る人あり多数
 

原作

  静夜思  李白 
牀前月光を看る
疑ふらくはこれ地上の霜かと
頭を挙げて山月を望み

頭をたれて故郷を思ふ 

  過ぎし夜の思ひ  窮迫
愕然動画を見る
疑ふらくはこれ宰相の姿かと
拳を挙げて怒りを表し
顔を背けて猛省を望む
 

原作

  楓橋夜泊   張継
月落ち烏啼きて霜天に満つ
江楓漁火愁眠に対す
姑蘇城外の寒山
夜半の鐘声客船に到る 

  居酒屋夜景  承継
客減り閑古鳥泣いて埃店に満つ
仕入れ食材廃棄に際す
駅前商店街の繁盛店
夜半の亭主嘆声を洩らす