2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

浮世絵漫歩 26 喜多川歌麿略年譜

喜多川歌麿略年譜1753 この年生まれるか(一説に1754年)。 北川氏、幼名市太郎、俗称勇助、勇記。出生地には江戸、川越、栃木など数説あ り。-- 狩野派から浮世絵に転じた鳥山石燕に入門、北川豊章と名乗る。なお、鳥山石燕 には、栄松斎長喜も入門している…

浮世絵漫歩 25 ゴンクールの歌麿評

エドモン・ド・ゴンクール著『歌麿』(1891年6月刊)抄出 (隠岐由紀子訳、平凡社、2005年12月、[ ] 内は訳者の注) 「深川の雪」について 肉筆画についての章を終わるにあたり、ビング氏の店で見せられた幅3.5メートル、高さ2.4メートルとい…

浮世絵漫歩 24 浮世絵関連事項年表

浮世絵関連事項年表 浮世絵の時代背景については、あまり細かいことまでは頭に置かないで、およその時 代の流れを知れば十分です。 1617(元和3) 葺屋町に官許の遊里、元吉原誕生。 1652(承応元) 若衆歌舞伎禁止。 1657(貞享4) 明暦の大火。 吉原が浅草日本…

浮世絵漫歩23 名所江戸百景2

名所江戸百景から 日に三つ「日に三つ散る山吹は江戸の華」と言われます。この三つは千両箱のことで、江戸には日に千両の金が動く場所が三つあったと言うことです。その三つの場所は、魚河岸と芝居町の猿若町と吉原遊廓です。その風景を「名所江戸百景」から…

浮世絵漫歩 22 名所江戸百景1

名所江戸百景 二代広重の絵 「名所江戸百景」は安政3年(1856)から初代歌川広重によって描かれた118枚の連作です。安政5年(1858)に初代が亡くなった後、安政6年(1859)に二代広重の襲名披露を兼ねたかといわれる「赤坂桐畑雨中夕けい」が追加され、さら…