上田敏訳詩集『海潮音』より
噫(ああ)、われひとゝ尋(と)めゆきて、/涙さしぐみかへりきぬ。
山のあなたになほ遠く/「幸」住むと人のいふ。
嫌なあなた かんにん・どっせ
6月始めとなりぬれば/対面授業と教務言ふ。
6月始めとなりぬれば/対面授業と教務言ふ。
三密そのもの講師室、/入室怖く佇みぬ。
マスクを付けて我慢して/授業をせよと教務言ふ。
オンライン授業期間延長を受けて、「6月始めとなりぬれば」を、
「宣言解除のその後に」と置き換えます。
秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し。
鐘のおとに/胸ふたぎ/色かへて/涙ぐむ/過ぎし日の/おもひでや。
げにわれは/うらぶれて/こゝかしこ/さだめなく/とび散らふ/落葉かな。
落ちこぼれ ボール・蹴りまくり
この春の/オンライン/テキストの/身にしまず/この先が/危ぶまる。
この春の/オンライン/テキストの/身にしまず/この先が/危ぶまる。
課題には/目が眩み/今更に/後悔す/過ぎし日の/不勉強。
げにわれは/推薦で/漸くに/合格の/情けなき/学徒かな。